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相手の言い分を聞くことそのものが、仲直りにつながります。
相手はいらいらして、言いたいことが山ほどあります。
空気の入れすぎた風船のように破裂しそうでパンパンなのです。
少しでも、そのパンパンの状態を和らげてあげるために、相手の言い分をすべて吐き出させてあげることです。
それが「相手の話を聞く」という姿勢です。
しかし、パンパンに風船が張りさけそうなのは、相手ではなく、もしかしたら自分のほうかもしれません。
相手のいらいらより、自分のいらいらのほうが上回っていることもあるでしょう。
そんなときには返事はしなくてもいいですから、ただじっと我慢して聞いていることです。
精いっぱいの握り拳を作っても、それを振りかざしてはいけません。
振りかざした瞬間から拳は武器になり、本物の喧嘩へと発展します。
相手を精神的だけでなく肉体的に傷つけることになるため、それだけはいけません。
我慢という言葉は私もあまり好きではありませんが、だからとはいえ殴り合いの喧嘩による解決は、もっといけません。
過去に起こった戦争を振り返っても、力によってお互いが仲直りしたという例は1つもありません。
力による解決は、解決したように見えて、実は解決されていないのです。
アドバイザー山本