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宿命と運命は、響きが似ており、似ている意味として思いがちです。
この2つの言葉を、同じような意味として考えている人が多いようです。
しかし、この2つの言葉には大きな違いがあります。
この機会に、意味を整理しておきましょう。
「宿命」とは、その名のとおり「宿る命」と書きます。
生まれつき宿っていることを、宿命といいます。
たとえば、私を例に挙げて考えてみましょう。
私は女性として生まれたことは宿命です。
親は家長として男をのぞみましたが、生まれてきたのは私・女性でした。
長女でとして、愛知県で生まれたことも宿命。
日本人として生まれたことも宿命。
人間として生まれたことも宿命です。
変えようがなく「生まれつき宿っていること」を宿命といいます。
変更ができないのですから「宿っている」ということです。
「前提」を変えることができないのですから、生まれたときに、ある程度生きるであろう道のりは決定されています。
女性に生まれたのですから、女性に従った生き方が自然です。
そうなるような人生がすでに決められています。
宿った命とは、すでに決められていることです。
自分でコントロールすることはできないのです。
一方「運命」とはなんでしょうか。
「運ぶ命」と書くように、生きてから自分で経験して、加えていく道のりのことです。
運ぶ命と書くように、自分の力で運び、動かすことが可能です。
自分でコントロールすることができる。
どんな人と出会い、経験をして、どのような学校へいき、どのような仕事をして、どんな人と結婚するのかは、運命です。
自分しだいです。
自分からアクションを起こすことで決定され、命をどう運んでいくかを自分で決めることができる。
たとえば、私と今このようにお話ししていることは運命です。
あなたが自分から積極的に「探して」「読む」という行動をしたから、今こうした運命に至っているのです。
読むことをやめようと思えば、いつでもできます。
しかし、あなたは、やめずに読むという行動をしている。
こうした文章を読むことで、あなたの生活が変わる。
これは「運命」です。
運命は自分の意思や行動によって、いかようにも変えることができることなのです。
アドバイザー山本