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10人10色

人は周りと同じという安心感を求めます。

特に小学生や中学生のころは「皆と同じになろう」とする気持ちが大きくなる時期です。

皆と違う事=仲間外れにされたり、人と異なることを寂しく感じたりします。

皆と同じほうが、仲間意識が働き、安心するからです。

皆と同じような発言、行動、考え方をしようとします。

皆と同じだと、仲間同士という感じがして、喧嘩が減るような感じがします。

でも、本当にそうでしょうか。

皆が同じになってしまうほうが、むしろ喧嘩や問題が増えます。

たとえば、あなたがAさんという異性を好きになったとします。

皆が同じであれば、ほかの人たちも皆、Aさんを好きになります。

Aさんの愛を、皆で奪い合うことになり、喧嘩が増えることでしょう。

皆が同じになれば、地球上に存在する職業も、1種類になります。

たとえば、この世に「ウエイター」という職業のみになってしまったとします。

すると、お米や野菜を作る人がいなくなります。

運搬する人がいなくなります。

食事を作る人がいなくなります。

ほら、問題ですよね。

こればかりではありません。

医者がいなくなれば、病気を治すことができなくなり、皆が苦しみ始めます。

警察官がいなくなれば、安全を守ってくれる人がいなくなります。

建築家がいなくなれば、家を建てることができなくなります。

皆が同じになってしまうと、実は問題が増えるのです。

皆と同じになろうとするのは、ナンセンスです。

皆と同じになっても、いいことはありません。

喧嘩や問題が増えるばかりです。

この世は、多種多様な人たちがいて、全体としてうまく調和が取れています。

あなたの「違い」も、その全体が調和するために必要な「違い」です。

それこそ、神から授かったあなたの才能です。

皆と同じになろうとすると、せっかくあなただけにある「違い」が失われます。

同じになる必要などないのです。

「皆と違う」と感じたら喜びましょう。

むしろ、自分だけの違いをどんどん伸ばしていくのです。

その違いを求め、喜んでくれる人がいます。

私たちは、人それぞれ、皆違っていて当たり前です。

10人いれば、10とおりの違いがあります。

医者になりたいと思う人もいれば、美容師になりたいと思う人もいます。

農家を営みたいと思う人もいれば、漁業で働きたいと思う人もいます。

Aさんを好きになる人もいれば、Bさんを好きになる人もいて、CさんやDさんを好む人もいます。

そんなたくさんの違いがあるからこそ、全体として平和になり、安定し、調和が取れているのです。

人と異なる事=自分のカラ―を大事にしましょう。

アドバイザー山本