親子関係・その２

前回、親子関係がうまくいかない理由として、「親が子に対して劣等感を植え付ける」という内容の話をいたしました。
自分に置き換えて考えてみましょう。

自分に恐怖を与え続ける人間と、仲良くやっていくことができますか？
子供のため、その人の為と言う方がいますが、恐怖を与えて子供を従わせたことで、子供は幸せそうにしていますか。

また相手は幸せだと感じているでしょうか。

子供を中心に考えてみましょう。
大人になって、親が恐怖を与えてくれたからこんなに幸せです、ありがとう、という子供が世の中にいるでしょうか。
恐怖を与えて行動させても、まったく成果がでないことがほとんどです。

かけっこの才能のない子供に恐怖を与えてかけっこの努力をさせても、絶対にかけっこは早くなりません。
勉強も、勉強をしろ！と強制しても、本人がやる気がない子は、死ぬほど努力したとしても、東大には合格できません。
努力ですべてがなんとかなると思うお母さんは、まず子供の前に自ら、同じようにすごい努力をしてみてください。
どんなにすごい努力しても、出来ないものもあるのです。

人間は、与えられた能力で生きていくことができるように、作られています。
ひとりひとり、その人なりの能力＝何かはあるのです。
体が丈夫とか、病気しないとか、笑顔が素敵とか、手先が器用とか、おとなしいとか、何かあるのです。
その子が持っている良さを、じっと暖かく見守ることが大事ではないでしょうか。

アドバイザー山本

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