初めてのお見合いで気をつけたい会話のマナー

初めてのお見合いを前に、「何を話せばいいのだろう」「沈黙したらどうしよう」と不安になる方は少なくありません。緊張するのは、それだけ真剣にお相手と向き合おうとしている証拠でもあります。

お見合いの会話で好印象を与えるために大切なのは、気の利いた話術やテクニックではなく、相手への思いやりが伝わる会話のマナーです。自分をよく見せようと話し続けるより、相手の話に関心を持って耳を傾け、自然な質問で会話を広げるほうが「また会いたい」と思ってもらいやすくなります。この記事では、お見合いの基本ルールから会話例、NG話題、沈黙への対処法、お見合い後の振り返りまで、初めての方にも分かりやすく解説します。

読了目安:約10分

この記事でわかること

  1. お見合いの基本ルールと、約1時間の会話の流れ・時間配分つきの会話例
  2. 好印象につながる「聞く姿勢」と、避けたいNG話題・NG行動
  3. 沈黙や緊張したときの対処法と、お見合い後の返事・振り返りのしかた

結論:お見合いの会話は、話術のテクニックよりも「相手の話をよく聞き、思いやりを持って質問すること」が好印象につながります。

お見合いの基本ルールと当日の流れ

まずはお見合いの基本的なルールを知っておくと、当日の不安がぐっと軽くなります。細かな決まりは相談所や連盟によって異なるため、最終的には担当カウンセラーに確認するのが安心ですが、一般的な流れは次のとおりです。

時間は1時間程度が目安

お見合いは、ホテルのラウンジやカフェなど落ち着いた場所で、1時間程度を目安に行われることが多いです。長く話しすぎると相手を疲れさせてしまうこともあるため、「もう少し話したい」と感じるくらいで終えるのがちょうどよいとされています。待ち合わせには10分ほど前に到着し、身だしなみを整えておきましょう。

お茶代や連絡先の扱い

お茶代の扱いは相談所によって決まりがある場合が多いため、事前に確認しておきます。また、結婚相談所のお見合いでは、その場で連絡先を交換せず、交際に進むかどうかの返事を担当カウンセラーを通して伝えるのが一般的です。IBJの加盟相談所などでは、お見合い当日から翌日13時頃までに返事をするのが目安とされていることもあります。

お見合い当日の流れ

  1. 待ち合わせ場所で挨拶をし、席に着く
  2. 飲み物を注文し、アイスブレイクの会話を始める
  3. プロフィールをもとに、仕事や休日の過ごし方などを話す
  4. お互いの価値観や大切にしていることに少し触れる
  5. お礼を伝えて解散し、担当カウンセラーに返事を伝える

お見合い前の準備と、第一印象を決める最初の5分

プロフィールを読み込み、質問を3〜5個用意する

お見合いの会話をスムーズにするためには、事前の準備が欠かせません。お相手のプロフィールをよく読み、趣味や仕事、休日の過ごし方などから、聞いてみたいことを3〜5個ほどメモしておきましょう。「プロフィールに旅行がお好きと書かれていましたが、最近どこかへ行かれましたか?」のように、プロフィールに触れた質問は「自分に関心を持ってくれている」という気持ちを伝えます。

ただし、用意した質問を順番にこなすことが目的にならないよう注意が必要です。質問はあくまで会話のきっかけで、相手の答えから話を広げていくことを意識しましょう。

最初の5分は「挨拶」と「お礼」を丁寧に

第一印象は、会って最初の数分で決まることが多いといわれます。笑顔で「本日はお時間をいただきありがとうございます」とお礼を伝えるだけで、場の空気がやわらぎます。席に着いたら背筋を伸ばし、相手の目を見て話すことを意識しましょう。「今日は少し緊張しています」と素直に伝えるのも、相手の緊張をほぐすきっかけになります。

言葉づかいと話し方のマナー

会話の内容と同じくらい、言葉づかいや話し方も印象を左右します。初対面では丁寧語を基本にし、打ち解けてきても急にくだけた言葉にならないよう気をつけましょう。相手を呼ぶときは「〇〇さん」と名前で呼ぶと、親しみと敬意の両方が伝わります。また、緊張すると早口になりやすいため、意識して少しゆっくり話すくらいがちょうどよいです。店員さんへの接し方も意外と見られているポイントなので、注文の際にも「お願いします」「ありがとうございます」を自然に添えられると好印象です。

お見合いの会話の流れと会話例(時間配分つき)

1時間の会話を、ざっくりと4つのパートに分けて考えておくと、話題に困りにくくなります。下の表はあくまで目安なので、会話が盛り上がったら流れに任せて構いません。

時間の目安テーマ会話例
最初の5〜10分アイスブレイク「今日は迷わずに来られましたか?」「素敵なラウンジですね」
10〜25分仕事「お仕事ではどんなことをされているんですか?」「やりがいを感じるのはどんなときですか?」
25〜45分趣味・休日「お休みの日はどのように過ごされることが多いですか?」「最近はまっていることはありますか?」
45〜60分価値観・将来「どんな家庭が理想ですか?」「休日は一緒に過ごしたいタイプですか?」

仕事の話では、職場の名前や年収など具体的な条件よりも、「どんなことにやりがいを感じるか」に焦点を当てると、相手の人柄が見えてきます。結婚観や将来の話は大切なテーマですが、いきなり深く踏み込むと相手が身構えてしまうこともあるため、終盤に軽く触れる程度で十分です。

話題を切り替えるときは、前の話題とつなげると自然です。たとえば仕事の話で「週末はしっかり休めるんです」と出てきたら、「お休みの日はどんなふうに過ごされているんですか?」と休日の話へ移る、といった具合です。旅行の話から「将来、家族で行ってみたい場所はありますか?」と価値観の話につなげることもできます。相手の言葉の中にある「次の話題のヒント」を拾う意識を持つと、話題が途切れにくくなります。

好印象を与えるのは「話す」より「聞く」姿勢

初対面では、つい「自分をどう見せるか」に意識が向きがちです。しかし、お見合いで好印象を持たれる人の多くは、話し上手よりも聞き上手です。用意した自己紹介を一方的に話すより、相手の言葉から自然に会話を広げていくほうが、ずっと距離が縮まります。

相槌と表情で「聞いています」を伝える

「そうなんですね」「それは楽しそうですね」といった相槌や、うなずき、笑顔は、相手に安心感を与えます。相手が話しているときはスマートフォンや時計を見ず、体を少し相手に向けて聞くことを意識しましょう。

オウム返しと深掘り質問で会話を広げる

相手の言葉を「山登りがお好きなんですね」と繰り返すオウム返しは、話をきちんと受け止めていることを伝えます。そのうえで「どんなところが魅力ですか?」「始めたきっかけは何だったんですか?」と、「はい・いいえ」で終わらない質問を重ねると、相手が話しやすくなります。

話す・聞くのバランスは「相手6:自分4」くらい

聞くことが大切とはいえ、質問ばかりでは面接のようになってしまいます。相手が答えてくれたら、「私も旅行が好きで、最近は〇〇に行きました」と自分のことも少し話すと、会話のキャッチボールが生まれます。

お見合いで避けたい話題・NG行動は?

初めてのお見合いでは、話題選びにも配慮が必要です。次のような話題や行動は、相手を身構えさせたり、不快な気持ちにさせたりすることがあります。

  • 年収や資産などお金の話:初対面で直接聞くと、条件だけを見ているような印象を与えます。
  • 過去の恋愛や結婚の話:相手から自然に話題に出た場合を除き、自分から深く聞くのは控えましょう。
  • 他のお見合いや婚活状況:「何人とお見合いしましたか?」といった質問は避けます。
  • 容姿や年齢に関する発言:褒めるつもりでも、受け取り方によっては失礼になることがあります。
  • 自慢話や否定的な発言:仕事の自慢や、他人・職場の悪口は印象を下げてしまいます。
  • 質問攻め:矢継ぎ早に質問を重ねると、相手が落ち着いて話せません。
  • スマートフォンを触る:着信の確認なども含め、お見合い中は控えましょう。

まずは趣味や仕事のやりがいなど、お互いに話しやすい身近な話題から始めるのが安心です。住んでいる詳しい場所や勤務先の名前など、個人を特定できる情報も、初対面では無理に聞き出さないのがマナーです。気になることがあれば、交際が進んで信頼関係ができてから確認しても遅くありません。

沈黙・緊張したときはどうすればいい?

会話の途中で少し間ができると、「何か話さなければ」と焦ってしまうかもしれません。ですが、短い沈黙は決して悪いことではありません。間を「お互いが言葉を考えている時間」ととらえ、慌てずに飲み物を一口飲むくらいの余裕を持つと、かえって落ち着いた印象を与えます。

話題に困ったときは、次のような「つなぎの話題」を思い出してみてください。

  • 会場や飲み物について(「このお店は初めてですか?」)
  • 季節や最近の出来事(「最近急に涼しくなりましたね」)
  • 食べ物の好み(「好きな料理やよく行くお店はありますか?」)
  • 旅行や行ってみたい場所
  • 少し前に出た話題に戻る(「さきほどのお仕事のお話、もう少し聞いてもいいですか?」)

緊張で頭が真っ白になってしまったときは、「緊張してしまって、うまく話せずすみません」と正直に伝えて大丈夫です。誠実さは十分に伝わりますし、相手も同じように緊張していることが多いものです。

お見合い後の返事と振り返り

お見合いが終わったら、できるだけ早めに担当カウンセラーへ返事を伝えましょう。交際に進みたいかどうか迷ったときは、「もう一度会って話してみたいか」を基準に考えると判断しやすくなります。お見合いの1時間だけで相手のすべてを知ることはできないため、少しでも好感を持てたなら前向きに検討してみるのもひとつの考え方です。

また、うまくいかなかったお見合いも、振り返ることで次に生かせます。IBJの調査では、成婚した人のお見合い数は平均11人とされており、1回のお見合いの結果だけで落ち込む必要はありません(出典:IBJ「2025年 IBJ成婚白書」)。同じ白書では、成婚した人のお見合い数は成婚しなかった人の約2.7倍だったとも報告されています。一つひとつのお見合いを経験として積み重ねていくことが、ご縁につながっていきます。

振り返りのときは、次のような点をメモしておくと、カウンセラーとの相談にも役立ちます。

  • 会話が盛り上がった話題と、続かなかった話題
  • 自分が話しすぎていなかったか、聞きすぎていなかったか
  • 相手の表情が明るくなった瞬間や、反応が薄かった瞬間
  • 次のお見合いで試してみたい質問や工夫

デュオブライダルでは、専任カウンセラーがお見合い前の準備からお見合い後の振り返りまで寄り添います。担当会員数は平均40名に抑えているため、「どんな話題が盛り上がったか」「どこで緊張したか」といったお話を丁寧に伺い、次のお見合いに向けた具体的なアドバイスをお伝えできます。お見合いの日程調整はオンラインでも可能です。サポートの流れは入会からご成婚までの流れで、服装の準備は婚活の服装ガイドでご確認いただけます。

よくある質問

Q. お見合いで自分の話はどのくらいすればいいですか?

相手の話を6割、自分の話を4割くらいの気持ちでいると、バランスがとりやすくなります。相手が質問してくれたときは、答えたあとに「〇〇さんはいかがですか?」と問い返すと、自然なキャッチボールになります。

Q. 再婚や年の差があるお見合いでは、どんな話題に気をつければいいですか?

離婚歴や年齢差については、プロフィールで事前にお互い分かっていることが多いため、初対面で深く聞く必要はありません。相手から話してくれた場合は、否定せずに受け止める姿勢が大切です。詳しいことは交際が進んでから、少しずつ話し合っていけば十分です。

Q. お見合いの最後はどのように締めればいいですか?

「今日はお話しできて楽しかったです。ありがとうございました」と、感謝の気持ちを伝えて締めくくるのが基本です。交際に進むかどうかはその場で伝えず、担当カウンセラーを通して返事をしましょう。

まとめ

お見合いの会話で大切なのは、上手に話すことよりも、相手への思いやりを持って耳を傾けることです。事前にプロフィールを読んで質問を用意し、相槌や深掘り質問で会話を広げれば、初めてでも落ち着いて臨めます。NG話題を避け、沈黙を恐れずに自然体でいることが、誠実な印象につながります。うまくいかなかったときも、カウンセラーと一緒に振り返りながら、次の出会いに生かしていきましょう。

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新

この記事の執筆・監修

新屋弘美デュオブライダル トップカウンセラー

月に5件のペースで成婚へと導く、デュオブライダルのトップカウンセラー。心理学の知見を活かして相談者の機微な心の動きを丁寧に読み取りながら、一人ひとりの心に寄り添った接客を大切にしています。自身の結婚経験も踏まえてお話しすることで、結婚への具体的な未来像を描けるようサポートしています。